「生態系保全目標は未達成」条約事務局が評価(読売新聞)

 【ナイロビ=安田幸一】名古屋市で10月に開かれる生物多様性条約第10回締約国会議の主要議題となる世界の生態系保全の状況評価に関する報告書の内容が9日、明らかになった。

 生息地の保全、絶滅危惧(きぐ)種の状況改善といった21の行動目標の現状分析を踏まえ、2002年に定めた「10年までに生物多様性の損失速度を著しく減少させる」との世界目標はすべて達成できなかったと評価した。10日からケニアで始まる条約の専門家会合で公表される。

 「地球規模生物多様性概況第3版(略称=GBO3)」と題した報告書は、02年の第6回会議で採択された21項目の行動目標の達成状況を、各国の報告に基づき、条約事務局が評価した。欧米の科学者チームが4月、「条約の目標達成は失敗」とする論文を公表したが、これを追認する内容だ。名古屋会議では10年以降の新目標を話し合う。

 報告書は動植物の乱獲や外来種の侵入、気候変動など生態系を劣化させる要因は現在も継続、ないし激しさを増していると分析。実際、植物種の4分の1が絶滅の危機に瀕(ひん)し、1970年以降、脊椎(せきつい)動物の個体数が3分の2に減少するなど、劣化は深刻化している。

 そのうえで報告書は21の行動目標のうち食糧や医療を支える生物資源の維持など3項目を「世界的に進展なし」と厳しく評価。

 動植物の生息環境の劣化や損失の緩和など14項目については、167か国が行動計画を策定し、一部の熱帯林やマングローブの損失速度が低下したことを踏まえ、「ある程度の進展」を認めた。残る「少なくとも生息地の10%を効果的に保全」など4項目は「一部で重要な進展があった」としたが、行動目標はすべて「世界的には未達成」と評価した。

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